top of page

TANTO安全対策通信 Vol.04-1 Thu, 4 Dec 2003

 

菅原2号@タント安全対策委員会

 

みなさん、こんにちは。 菅原2号@タント安全対策委員会です。 なかなか雪の便りが少ないですが、 今年もタントの行事がまもなくスタートしますので、 恒例となりました安対通信をお届けします。 今回の担当は、今年から安全対策委員会に加わりました 菅原2号がお届けいたします。

 

 <2003/2004シーズン 第1回安対通信:「安全締め具も調整次第」>
------------------------------------------------------
「シーズンインのこの時期にもう一度点検!

スキーブーツのブーツ底、削れてツルツルに磨耗していませんか?」
------------------------------------------------------

 

今回はシーズンインということで、道具に対する点検の一例です。

スキー教程にある安全十則の一つに「安全締め具も調整次第」 というのがあります。
これは、板のビンディングやブーツのバックルの締め具は、 自分の責任範囲で適度に調整が必要という意味です。

今回安対から皆さんに点検して欲しいことが一つあります。

 

それは・・・・・「ブーツの靴底が磨耗していないか」です。

 

ブーツのそこが磨耗していると、何がいけないのでしょうか。
「ただコンクリートの上で滑りやすいだけじゃないの?」 と思われる方もいるかもしれません。

実はもっと大切な「転倒時のビンディングの解放」に関係があります。
ビンディングはスキーから受ける通常以外の力で解放されること はみなさんご存知かと思います。

しかしながら、ビンディングの解放は「ブーツ底とビンディングの摩擦」によって 起こることを知っている方は少ないのではないでしょうか。

 

日本鋼管病院(川崎市)の栗山副院長(兼整形外科部長)によると、 「ブーツ底がすり減っていると、大きな力がかかっても ビンディングが外れないことがあり、そういった患者を何人も見てきている」そうです。

ビンディングが外れないと、足や体に大きな力がかかり、 思わぬ大怪我につながりかねません。

シーズン最初のこの時期にブーツの底を点検してみてください。 もし磨耗していたら、お金に余裕があれば、買い替えということをお奨めしますが、 お金をなるべくかけない方法として、底だけを取り替える方法もあります。
詳しくはブーツの調整が可能なお店の方に相談してみてください。

 

また、磨耗を防ぐ方法として、コンクリートやすべりやすい氷の上を歩く際に 有用な「キャットウォーク」というゴムの滑り止めを使うこともお奨めです。
(大きなショップなら2,500円~3,000円で手に入ります)

脱着が少々面倒ですが、ワールドクラスの選手や競技スキーをやっている人は すでに多くのスキーヤーが利用しています。

 

雪上やゲレンデまでの移動中に転倒して思わぬ怪我をしないように、 楽して楽しいシーズンを送るための予防として、みなさん検討してみてください。

 

今シーズンも安全に良いシーズンが迎えられるよう、 安対メンバーは身近なところからできる タントの安全対策を進めて行きます。

 

今シーズンも安対通信をよろしくお願いします。

(文責:菅原一雅(2号))

 

※日本鋼管病院 栗山節郎先生
・カルガリー・長野・ソルトレークシティーオリンピック等で日本ナショナルチーム のスキー/アルペン競技チームドクターをつとめる。(メディカルドクター委員会委員長)

SAJ顧問でもある栗山先生は、スキーに関する事故・怪我予防のため、 医師の立場からどうしたら怪我を未然に防げるのかの広報活動をしています。

 膝・靭帯の専門医です。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/official/saj/game/ntm_alpine_04.html
http://www.joc.or.jp/saltlake/member/alpine/

 

---------------------------------------------------
タントスキークラブ
安全対策委員会

菅原 一雅(2号)
---------------------------------------------------

 

bottom of page