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カービングターンの基本技術とは?

 

特別連載企画 第3回

 

 <カービングターンの基本技術とは?>

                                       小川 昭彦

 

 カービングスキーは、長さが短めでスキーのトップの幅が広く、サイドカーブがきついのが特徴です。短めのスキーでよいため、扱いやすく、ターンのきっか けも、つかみやすい。従来のノーマルスキーでは、相当の技術レベルを持ったスキーヤーしか味わうことができなかった「カービングターン」を、幅広い層のス キーヤーが体験できるようになりました。

 

 「カービングターン」に適したバーンは、幅が広めで、よく圧雪してある中・緩斜面。最高の快感は、広いバーンを大きなターンで、スピードに乗って滑ることです。カービングテクニック修得のため、有効なポイントは3つあります。

 

①ポジションを低くすること

 

 身体を大きく倒しこむ際に、高いポジションではバランスを崩しやすい。低い姿勢をとることで、ヒザの可動範囲が広がり、外スキーに充分な圧をかけなが ら、内スキーを使って滑ることが可能になります。ターンの外側に押す力をキープしていくためにも、ポジションを低くして滑ることは大切です。

 

②両スキーのスタンスを広く

 

 スキーのスタンスをせまくしていては、カービングターンは、上手にできません。ふだんの滑走感覚より、思いきって広めのスタンスにして、ちょうど良いぐらいでしょう。せまいスタンスでは、しっかり押すことは不可能。

 

③重心の前への移動を意識する

 

 ターンの前半から角づけをして、雪面をとらえていくためには、スキーのトップ部分に圧をかけるぐらいの気持ちで、重心を前に持っていく動きが必要。ター ンの前半で、しっかりとらえる…………ターンの後半ではいつまでも押さない…………後半では次の場所へ移動するだけという感覚を持てば、スキーがヒューン と走ります。

 

 なお、タントでもインラインスケートを使用したトレーニングを熱心にやっている人達がいます。このインラインスケートは、非常に効果的で、雪上での動きにかなり近い感覚がイメージできると思います。機会をとらえて練習されることを、おすすめします。

 

カービング感覚

 

横に押す力

 

 

◎全体的に  ポジションを低く 

◎両スキーのスタンスを広く

 

スキー板のトップでとらえる

 

ターンの前半部で早めにとらえる。

すぐ荷重→加圧しない

 

ターン前半のとらえ

一気にターンをしてしまわない

押し続ける感覚

 

後半山回り

ヒューンとスキーが走る

 

飛行機が横に旋回するイメージ

 

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